唐田えりか復帰作・長編映画『の方へ、流れる』の見どころやキャストは?

唐田えりか復帰作・長編映画『の方へ、流れる』の見どころやキャストは?


唐田えりかさんといえば、2020年1月に俳優・東出昌大さんとの3年に渡る不倫が報じられたことが記憶に新しいのではないでしょうか。あれから3年、活動休止状態となっていた唐田さんは、長編映画『の方へ、流れる』で女優復帰を果たしています。不倫という、世間からは到底許されない過ちを犯し、沈黙を貫いてきた唐田さんですが、その演技力には定評がある女優さんでした。年齢を感じさせない幼い顔立ちに、凛とした空気感をまとい、見る者を癒す笑顔の力も持ち合わせた彼女は、出演作品でその独特の存在感を放ってきましたね。今日は、そんな唐田さんの3年ぶりの復帰作品となる長編映画、『の方へ、流れる』の見どころと、注目の出演者陣をご紹介していきたいと思います。

『の方へ、流れる』キャストは?

長編映画でも、シーンのほとんどが2人の男女が街を歩くという場面であるため、キャストが少ないのも本作の特徴となっています。少ない人数で、大人の男女が会話のみで絡み合う世界観を見事に演出していますよ。

唐田えりか(里美役)

姉の経営する雑貨屋で働く主人公。芯があり、自分の気持ちに正直なように見えますが、どこか謎めいた雰囲気をまとう女性です。

2020年の不倫騒動以来、初めての長編映画出演となった唐田さん。現在25歳となった唐田さんは、2023年配信予定のNetflixドラマ『極悪女王』でプロレスラーの役を演じるなど、その活躍の幅を広げながら、再度女優の道を歩み始めています。

遠藤雄弥(智徳役)

里美の働く雑貨屋に客として訪れる、恋人を待つ男性。最愛のパートナーを待ちながらも、ミステリアスな里美と過ごす時間の中で、徐々に惹かれていることに気が付いていきます。

連続テレビ小説『ちゅらさん』や『HiGH&LOWシリーズ』にも出演経験のある遠藤さんが、どことなく寂しい雰囲気をまとった穏やかな男性を演じ、時に毒を吐く里美ととともに独特な空気感を作り出しています。

加藤才紀子(楓役)

智徳が待つ恋人。智徳の元へ戻ったとき、智徳の心には里美という女性がいます。そのことに気が付くのか、知らずに再び彼と歩み出していくのか。その独特の存在感で、里美と智徳の、恋愛とは呼べない不思議な2人きりの時間を止める、キーパーソンとなっています。

2016年に『リップヴァンウィンクルの花嫁』で映画デビューをした加藤さんは、誰にもない独特のオーラを放つ女優さん。本心の見えない女性で、智徳の恋人を丁寧に演じ上げました。

『の方へ、流れる』気になる見どころは?

本作の見どころは、なんといっても”恋愛映画とは呼べないけれど、そう呼びたくなるような、不思議な男女の逢瀬が描かれている”というところ。里美と智徳の2人に、恋は生まれるのか?恋人を健気に待つ智徳と、禁断の関係となってしまうのか?最後まで見守りたくなる、そんな作品となっています。

お互いをよく知らない2人が過ごす「不思議な一日」

雑貨屋の店員と客という、何でもない関係から始まった2人。「お互いのことをよく知らないからこそ、話せることもあるだろう」と、2人で街を散策することに。知り合ったばかりで何も知らない2人は、微妙な距離を保ちながらも、何気ない会話をしながら歩みを進めていきます。行く当てもなく、流れるように。会話も嚙み合わず、何が真実で何が嘘かも分からないまま。そんな2人が過ごす1日の終わりに、里美と智徳には変化があったのでしょうか?流れ着いたその場所で、2人を待ち構える結末とは?

「本当の気持ち」とは何か?考えさせられる物語

本作は、お互いのことを何も知らない里美と智徳が、風情溢れる街を歩くシーンが印象的です。その中で2人は、普段なら人には言えないような話を、お互いを知らないという幸運を利用して、相手にぶつけていきます。誰しも、口が裂けても言えない自身の秘密というのがあるのではないでしょうか。家族にも親友にも話せない、自分の胸の奥底に鍵をかけてしまってあるその気持ちを、誰かに話せる機会があったら、あなたならどうしますか?そんな「本当の気持ち」というのは、私たちのどこに眠っているのか、現れては消えるものなのか。そんな儚い疑問が、里美と智徳が過ごす1日の中で少しずつ少しずつ解け、それぞれに答えが見えてくるでしょう。

まとめ

唐田えりかさんの復帰作、長編映画『の方へ、流れる』の見どころについてご紹介してきました。波乱の展開もない、どんでん返しもない、ただただ静かな心で、その独特の世界観に浸ることができる作品となっています。ときめきやキュンキュンではない、様々な事情と思いを抱えた大人の(恋愛)映画に。自分の根底に眠った「誰にも言えない気持ち」にそっと寄り添うきっかけになるかもしれません。