2023年3月に行われたWBCで日本代表が優勝し、6月には侍ジャパン 完全密着ドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」が全国上映されました。
多くの野球ファンが劇場に足を運び、大いに盛り上がりましたよね。
この密着ドキュメンタリーは別枠としても、野球映画には過去の実在した人物をもとに作られた作品も少なくありません。
そこで今回は実在の人物が題材となった野球映画を5本紹介していきます!
実話がもとになった野球映画5選
今回紹介する実話が元となった野球映画は
- 42〜世界を変えた男〜
- ミリオンダラー・アーム
- マネーボール
- 打撃王
- オールド・ルーキー
です。
どの作品も元となった方は非常に有名で、MLBにとって欠かせない人物たちです。順番に解説していきます。
42〜世界を変えた男〜
黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン氏の戦いをブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキー氏との交流を軸に描いた作品です。
『L.A.コンフィデンシャル』の脚本家としても知られる、ブライアン・ヘルゲランド氏が脚本・監督した作品です。
ジャッキー・ロビンソンとは?
ジャッキー・ロビンソン氏は1890年頃以降、有色人種排除の方針が確立されていたMLBにおいて、アフリカ系アメリカ人選手としてデビューし活躍しました。様々なタイトルや賞を獲得し、輝かしい功績を残したことで有色人種のメジャーリーグ参加の道を開いた。
この功績を讃え、1997年にはMLB全体でロビンソン氏がつけていた42番が永久欠番となりました。
ミリオンダラー・アーム
人生の再起をかけ、野球未開の地インドから初のメジャーリーガーを誕生させた、崖っぷちエージェント(JB・バースタイン氏)の奇跡の実話を描いた物語です。
この物語がきっかけで、現在もコンテスト形式のリアリティショー番組『ミリオンダラー・アーム』はインドで続いています。
マネーボール
MLB・オークランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーン氏の半生をブラッド・ピットさん主演で映画化した作品です。
当時、約30球団の中でも下から数えたほうが早いといわれたアスレチックスを独自のマネー・ボール理論により改革。常勝球団に育てあげたビーン氏の苦悩と栄光のドラマが描かれています。
現在の評価指標に大きく影響
ビーン氏が評価基準とした出塁率、長打率は現在も二つの指標を合わせOPSと呼ばれ、好打者を判断する指標となっています。
打撃王
伝説のメジャーリーガー、鉄人と呼ばれたルー・ゲーリック氏の生涯を描いた一代記です。
貧しくとも夢を抱き、大成していく展開は実にドラマチックです。
ルー・ゲーリック賞として残るほど評価を受ける
ゲーリック氏は1920年代から1930年代にかけてニューヨーク・ヤンキースで活躍した一塁手です。三冠王をはじめ、打撃タイトルを多数獲得し、史上最高の一塁手と称されています。
さらに人格者として知られるゲーリック氏の功績を讃え、球場内外での優れた精神や人柄の良さを称える賞として残っています。
オールド・ルーキー
1999年、野球界の話題をさらった、ジム・モリス氏の実話を映画化した作品です。
35歳でタンパベイ・デビルレイズに入団した遅咲きメジャーリーガー、モリス氏は高校野球のコーチをするうちに教え子たちから刺激を受け、MLBを目指し、見事アメリカンドリームを体現したサクセスストーリーです。さらに純粋に野球を愛する男とそれを支える家族、父と息子の葛藤を描いた家族ドラマとしても味わい深い感動作となっています。
最後に
今回は意外と知られていない、実在する人物を題材とした野球映画を紹介してきました。
野球観戦をしていると警告試合とはなんだ、などルールが気になるところもありますが、純粋に映画として楽しめる野球映画は野球に興味を持ってもらうにはおすすめです。
そして現在のMLBに影響を与えた話ばかりなので見たことない方は是非観てみてください。