『正体』映画とドラマの違いは?見どころやキャストも併せて調査

『正体』映画とドラマの違いは?見どころやキャストも併せて調査


「正体」とは、2020年に小説家の染井為人さんが執筆した小説を原作とする作品です。480ページに及んだ「正体」は死刑判決を受けた鏑木が脱獄を試み、逃走する中でさまざまな人物との出会いを描いたサスペンス小説で、幅広い世代から高い評価を集めて大ヒットを記録しました。

そんな「正体」ですが、2020年の発売開始直後からの大ヒットを受けて、実は2025年2月時点で既に映画とドラマの2度に渡り実写映像化されています。では「正体」の映画とドラマの違いはあるのでしょうか。本記事では「正体」の映画とドラマの違いについて、見どころやキャストの面などから深掘りして紹介します。

「正体」の映画とドラマの違いはある?

大ヒットを記録した小説「正体」の実写映像作品として、2025年2月時点では映画とドラマ版がそれぞれ1度ずつ制作されています。そんな「正体」の映画版とドラマ版に違いはあるのでしょうか。結論から述べると映画版とドラマ版は大筋のストーリーは同じであるものの、その内容や設定は異なる点が多く存在します。またラストの結末も映画版とドラマ版とでは違う展開が用意されているため、あくまで原作は同じであるものの「似て異なる」作品といえるのではないでしょうか。

正体の映画は2024年に、ドラマは2022年に放送されている

「正体」の映画版とドラマ版では違いがあることは前述しましたが、ではどちらが先に制作されたのでしょうか。最初に制作されたのはドラマ版で、2022年3月12日から同年4月2日にかけて全4話がWOWOWプライムにて放送されました。

その一方、映画版は2024年11月29日に上映されており、ドラマ版とは異なる製作陣で制作されました。製作陣だけでなく、主題歌も映画版とドラマ版は異なっており、後述しますが主演やキャスト陣も一新されています。それだけに映画版とドラマ版の繋がりはなく、同じ作品を原作とするパラレルワールドの作品関係だと言えるでしょう。

正体の見どころは?内容も違う?

前述したように「正体」の映画版とドラマ版とでは内容や結末も異なる展開になっています。映画版は闘争する鏑木を追跡する刑事・又貫に多くスポットライトが当てられていますが、ドラマ版は逃走する鏑木のみを主軸に描かれていました。また、鏑木の末路も異なり、映画版は逃走中に命を落としましたがドラマ版は最終的に刑事に逮捕されるまで鏑木は生存しています。加えて、物語のラストもドラマ版は映画版より希望の持てる前向きな幕引きとなっているだけに、同じ小説を原作とする作品ながらも視聴後の印象が全く異なる作品となっています。

「正体」の映画とドラマのキャストの違いは?

最後に「正体」の映画版とドラマ版のキャストの違いについて紹介します。二つの作品は主演が全く異なっており、映画版は横浜流星さんが、ドラマ版は亀梨和也さんがそれぞれ鏑木役を演じました。その他のキャストは下記のとおりです。

  • 安藤沙耶香:吉岡里帆(ドラマ版:貫地谷しほり)
  • 野々村和也:森本慎太郎(ドラマ版:市原隼人)
  • 酒井舞:山田杏奈(ドラマ版:堀田真由)

異なるのはキャストだけではなく登場人物も微妙に異なっており、例を挙げるとドラマ版で登場した井尾由子(演:黒木瞳)は映画版では登場せず、逆に映画版でのみ登場する人物も存在します。それだけにどの登場人物が物語に深く関わってくるのかも全く異なるため、映画版とドラマ版を見比べてみるのも面白いかもしれませんね。

まとめ

本記事では「正体」の映画版とドラマ版の違いについて紹介しました。どちらの作品も大筋のストーリーは変わらないものの、その過程や結末、そしてキャストが異なることがこの記事で分かったかと思います。

同じ原作でありながら異なる要素が多々ある「正体」の映画版とドラマ版ですが、どちらも原作の魅力が存分に詰め込まれており、甲乙つけるのではなくどちらもファンが楽しめる作品となっています。映画版とドラマ版を見比べることで物語をより深く楽しめるようになるので、気になっている方は両方視聴することをオススメします。