『最愛』原作とドラマの違いは?ネタバレやキャストもまとめ!視聴率は?

『最愛』原作とドラマの違いは?ネタバレやキャストもまとめ!視聴率は?

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TBS金曜ドラマとして放送されていた「最愛」は、放送当時から切なすぎるストーリーや伏線回収がすごいなど大きな話題を読んだ作品です。サスペンスものでありながら純度の高いラブストーリーでもあるそのストーリー性に、多くの視聴者の心を掴みました。そんな最愛は放送時から原作があるのかという疑問や、原作とドラマの違いはあるのかなど検索する人が多かったそうです。そこで今回は最愛の原作についてとドラマとの違いについて、ネタバレを含むキャスト情報などまとめて詳しく解説していきます。

「最愛」に原作はある?

「最愛」に原作があるのかという疑問については、小説や漫画などの原作作品は存在しないため「最愛」は完全オリジナル脚本のドラマです。原作があると思われたのは物語の完成度の高さが要因であるとされ、原作がある作品なのではないかと思った人が多くいます。脚本を手掛けたのは奥寺佐渡子さんと清水友佳子さんです。過去に「リバース」でタッグを組んだことがある二人は、人間の感情を丁寧に描く作風に定評があります。

巧みな伏線や演出力

時間軸を過去と現在で交差させ、多くの伏線を散りばめた「最愛」に原作があると思われるほど複雑な物語を構築させている点はこの作品の最大の魅力です。視聴者の想像力を刺激する演出は、状況や人物の関係性を安易には説明しないことで多くの謎を残し物語に引き込ませています。オリジナルだからこその脚本は、第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞を受賞しました。

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原作がないからこそのドラマ構成

「最愛」が高い評価を得た理由の一つが、ドラマ専用に緻密に組み立てられた物語の構成です。もし「最愛」に原作が存在していた場合、展開や結末を知っている視聴者が一定数いたはずですが、原作がないため全視聴者が同じ目線で考察を楽しむことができたのではないでしょうか。回を追うごとに明かされていく物語の事実や視点の切り替え、時系列の操作など連続ドラマならではの演出が最大限生かされているのです。登場人物それぞれにとっての最愛が何なのかという部分も大きな話題となりました。

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「最愛」のネタバレ

「最愛」は実業家の真田梨央と刑事の宮崎大輝の再会から物語が始まり、15年前の失踪事件と現在の連続殺人事件が交錯していきます。真犯人は単純な動機ではなく、守りたい存在のために罪を重ねた人物です。最愛の家族である真田梨央と弟の優を守るため15年前死体遺棄に協力し、現在の事件にも関与していたのは加瀬賢一郎でした。そしてその真実を知るのは刑事の宮崎大輝だけで、彼もまた真田梨央と優の幸せを守るため事件を追うことを止めるのです。

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善悪をはっきりと書かない

「最愛」では度々誰かを最愛に思う気持ちが、時に取り返しのつかない選択を生むということを描いています。「最愛」に原作が存在していた場合、善悪をはっきりと書いていた可能性もあるかもしれません。しかしドラマの最後には事件のその後は描かれておらず、加瀬がいなくなったことに対する真田兄弟の描写も描かれていないのです。梨央は大輝に「なんとなく知っとったよ」というセリフがありますが、詳しいことは描かれていません。

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加瀬の選択

15年前梨央の弟である優が梨央に迫った大学院生の渡辺康介を殺害してしまったことを、父親の達雄と加瀬は目撃してしまうのです。弁護士である加瀬は少年法の話をしますが達雄は「法律の物差しで言わんでください。私は家族の話をしている」というその言葉をきっかけに加瀬は死体遺棄に協力します。そしてこの事件を追い続けていた渡辺康介の父親が真実に気づいてしまい、警察に通報しようとするのを防ぐため自らの手で殺害してしまうのです。

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息子への愛ゆえ

15年前の事件のきっかけとなった渡辺康介の父親である昭は、失踪事件の当時から息子を探し続けていました。それは現在でも変わらず梨央にしつこく事件のことを聞こうと接触を試み、結果真実に辿り着いてしまったことで加瀬によって殺害されてしまいます。昭は息子の悪行を知ろうともせず、探し続けたという点でいうと彼もまた息子が最愛の存在であることがわかるのです。

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法律と善悪

最終回の終盤に事件の全貌に気づいた大輝は加瀬に電話をし、「なんで一線を踏み越えた?踏み超えてまったら戻ってこられんやろ」と問いかけるのです。その言葉に加瀬はかつて達雄に言われた言葉と同じような「法律では守れないものがあるからです。私が思うことは一つしかありません。二人には一点の曇りもない人生を送ってほしい」と答えます。そして大輝もまた梨央と優の笑顔を守るため、二人には話さないことを決意したのです。

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「最愛」のキャスト

「最愛」の世界観を支えたのは実力派俳優陣による演技力が理由といえるのではないでしょうか。主人公の真田梨央を演じたのは吉高由里子さんで、実力派女優として幅広い役柄を演じ、「最愛」では強さと儚さを持った演技を見せてくれます。刑事の宮崎大輝を演じたのは、誠実で一途な自然体な演技力に定評がある松下洸平さんです。そして物語に深く関わる弁護士の加瀬賢一郎を演じたのが三浦新さんで、圧倒的な存在感で物語に重みを一段階引き上げています。

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若手俳優や大御所俳優まで

「最愛」で注目を集め、現在では若手人気俳優の一人として知られている高橋文哉さんは、弟の真田優を演じ高い演技力が評価されました。薬師丸ひろ子さんは梨央の母親の真田梓を演じ、光石研さんは梨央の父親の達雄を演じ物語に深く関わっている重要な人物です。俳優陣の高い演技力と複雑に絡み合う関係が、多くの視聴者を惑わせる魅力的なドラマとなっています。放送当時多くの視聴者から「全員が怪しい」という声が上がるほど、裏に抱える過去を演じ分けていました。

まとめ

ドラマ「最愛」に原作があるのではと言われるほどの完成度で話題となった理由には、複雑に絡み合った物語と俳優陣の高い演技力があるといえます。「最愛」では登場人物のそれぞれに何にも変え難い存在があるというメッセージ性を感じ、切なさと残酷さを伝えているのではないでしょうか。一度見終わった後にもう一度見ると、登場人物全員が違って見えるといわれる「最愛」を是非見てみてください。