映画考察

【考察】「クローバーフィールド・パラドックス」から考える、全く新しい仮説

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クローバーフィールド

「実際の記録映像」という設定で、マンハッタンに現れた巨大な怪物の暴走を一般市民のビデオカメラの目線から描いた「クローバーフィールド/HAKAISHA」。

その「精神的続編」という触れ込みで、前作とは全く違う密室スリラーを描いた「10クローバーフィールド・レーン」。

謎めいた世界観で世界のSFファンを魅了し続けるJ・J・エイブラムスの「クローバーフィールド」シリーズですが、Netflixオリジナル作品として公開された「クローバーフィールド・パラドックス」は、そんな2作の謎が大きく進展する物語として、爆発的な話題になりました。

今回は、そんな衝撃作「クローバーフィールド・パラドックス」がそれまでのシリーズ作品とどうつながっているのか、考察していきます。

 

「時空の歪み」という衝撃の新事実

第1作目「クローバーフィールド/HAKAISHA」は、POV手法のパニック映画というだけでなく、YouTube上に公開された架空の事故映像やCM映像などと合わさって、徹底的なフェイクドキュメンタリーとして、確固たる世界観を築いていました。

さらに、映画自体が多くの謎を残して終わることも、得体の知れない不気味さを生み出していましたね。

そして、続く「10クローバーフィールド・レーン」では、一見前作と全く関係ない終末密室スリラーが描かれ、最後には「宇宙人」の登場というこちらも不気味な結末を迎えました。

そんな2つをつないだのが、3作目「クローバーフィールド・パラドックス」で明かされた「全ては近未来のエネルギー実験による『時空の歪み』の影響だった」という衝撃の真実です。

パラレルワールド、未知の存在の襲来……そんな要素が加わることで、ファンによる筋道の通る仮説がいくつも打ち立てられて、シリーズ全体の概要が一気にはっきりとしてきました。

 

現在の「クローバーフィールド」シリーズの有力説

「クローバーフィールド・パラドックス」のストーリーをもとに生まれた仮説の中では、

  • 時空の歪みによって、1作目の時代(2008年)と3作目の時代(近未来)それぞれに異次元から怪物が現れた
  • さらに、2作目の世界(平行世界の2016年)には、同じく時空の歪みによって宇宙人が現れた

というものが定説になっています。

ですが、今回はあえてこの多数派説とは違う、新しい仮説を打ち立ててみましょう。

 

「マンハッタンの怪物は2匹いた」説とつながる考察

まず考え直したいのが、シリーズの象徴ともいえる「怪物」は、2008年と近未来のそれぞれに現れた、という部分です。

一見納得できる理屈ですが、今回は1作目の公開時に話題になった「マンハッタンに現れた怪物は1匹ではない/無事に倒されたとは限らない」という説を使って、新しい仮説を考えてみましょう。

「クローバーフィールド/HAKAISHA」では、作中の戦闘描写などから「怪物は1匹ではなく、大きな親と小さな子どもの2匹いた」という考えが有力説として語られていました。

さらに、その2匹のうちの子どもと思われる個体に主人公たちが襲われるところで、映画は結末を迎えます。

最後まで、「怪物がちゃんと倒された」という明確な描写はありません。

ここから、「マンハッタンの事件では怪物は軍の攻撃を生き残り、その後も3作目の近未来まで生き続けた。長年生きることで巨大に成長し、3作目の最後で雲を突き破るほどの大きさになって登場した」という説が考えられます。

さらに、現実の歴史がこのように進んだわけではなく、3作目「クローバーフィールド・パラドックス」の実験で生じた歪みによって、一気にこの怪物にまつわる歴史が反映された(だから3作目の地球側の登場人物たちは突然の大破壊に驚いていた)とも考えられます。

1作目では「マンハッタンの事件は無事に解決した」とは一言も語られていないことから、この説も十分な有力性を持っているのではないでしょうか。

 

怪物は本当に「遠い次元」から来た?

また、「時空の歪みで別次元から怪物がやってきた」という説にも切り込んでみましょう。

あの怪物がどこか遠くからやってきたのだとしたら、1作目「クローバーフィールド/HAKAISHA」に関連するフェイク映像をもとにした「怪物は突然変異で海からやってきた/タグルアト社の環境汚染が怪物の誕生に関わっている」という有力説が置き去りになってしまいます。

そこで考えられるのが、「次元の歪みは怪物自体を遠くから呼んだわけではなく、海の中の生き物を突然変異させて怪物にした」という説です。

1作目の時点で「地球に何かが墜ちてきて、それが海の生き物(クジラ?)に寄生して怪物を生んだ」という説があったので、それも併せて考えることができますね。

この説で見ると、変異の原因はともかく、怪物自体の生まれは地球だという考えが有力になります。

 

最後に

以上の仮説をもとにまとめると、

エネルギー実験によって時空の歪みが生じた(クローバーフィールド・パラドックス)

その歪みで2008年の地球に突然変異の化け物が誕生した(クローバーフィールド/HAKAISHA)

「化け物は少なくとも1匹が生き残り、成長し続けた」という事象が反映されて、近未来の地球で怪物による破壊が起こり始めた(クローバーフィールド・パラドックス)

それとは別で、どこかの平行世界の地球に宇宙人が現れた(10クローバーフィールド・レーン)

というのが「クローバーフィールド」シリーズの全体像になります。

様々な噂が流れているシリーズですが、この新しい仮説も、矛盾のない説のひとつになり得るのではないでしょうか。

さらなる続編も製作され、しかも次の舞台は「第二次世界大戦の真っただ中」になるという「クローバーフィールド」。

さらに世界観が広がることで、次はどんな真相が明かされるのか、それによってどんな新説が生まれるのか、期待が高まりますね。

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高栁晨太郎

高栁晨太郎

映画と音楽が好きなWebライターです。 主に洋画のアクション、SF、パニック、ホラーなんかを中心に観ています。 ブログもやってます→怠惰ウォンテッド( http://www.taida-wanted.com/) Twitterはこちら→ https://twitter.com/ashita_movie

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