ガンダムの作画崩壊シーンまとめ!なぜ起こる?有名な名言も紹介

ガンダムの作画崩壊シーンまとめ!なぜ起こる?有名な名言も紹介

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ガンダムシリーズといえば、スーパーロボット大戦DDにも登場する、日本アニメを語るうえで絶対に外せない金字塔的な存在。そんな人気シリーズでも、長年にわたってファンの間で語り継がれているのが「ガンダムの作画崩壊」というテーマです。

検索するたびにさまざまな画像やまとめが出てきて、「実際のところどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、ガンダムの作画崩壊が起きた背景や有名なシーン、さらにシリーズを彩る名言までまるっと紹介していきます。

そもそもガンダムの作画崩壊とは?

アニメの「作画崩壊」とは、キャラクターやメカの見た目が設定画とかけ離れてしまったり、明らかに不自然な描写になってしまったりすることを指します。一話のなかで数カットだけ崩れているケースもあれば、回全体にわたって品質が落ちてしまうケースもあって、程度はさまざま。

ガンダムの場合、特に初代『機動戦士ガンダム』と『機動戦士ガンダムSEED』がネット上でよく取り上げられています。ただ、「作画崩壊」という言葉はインパクトが強いぶん、実態より誇張されて広まることも多いので、実際の状況をきちんと把握しておくことが大切です。

有名な作画崩壊シーンを紹介

ガンダムの作画崩壊といえば、まっさきに名前が挙がるのがこの回です。

初代ガンダム・第15話「ククルス・ドアンの島」

第15話はジオン兵のククルス・ドアンが脱走兵として戦争孤児たちと暮らしているところにアムロが偶然出会う、一話完結の人情話。本来ならほっこりとした内容のはずなのに、登場するドアン専用ザクの頭部が通常のザクとは明らかに形が違っており、違和感のあるシルエットになっていました。

攻撃方法まで通常のザクとは異なる描写になっていたことで、「内容よりもザクの見た目が気になって仕方ない」という反応がファンの間で広まり、今でもガンダムの作画崩壊を語るときに欠かせないエピソードとして語り継がれています。

この回はあまりにも作画が問題視されたため、DVD収録からも外されるという異例の扱いを受けました。キャラクターデザインを担当した安彦良和氏自身も後年の取材で「見るに堪えなかった」と率直な言葉を残しており、制作現場がいかに苦しい状況にあったかが伝わってきます。

ちなみに、同じようにアニメの作画がネットで話題になった作品としてハイキュー 作画崩壊も挙げられることがありますが、それぞれ制作環境や時代背景が異なるので、単純に比較するのは難しいところです。作画の揺れはどの人気作品にもある程度存在するもので、制作側の事情を知ると見方が変わってきます。

機動戦士ガンダムSEEDの作画崩壊

続いて話題になりやすいのが、2002年から放送された『機動戦士ガンダムSEED』です。全50話という長期シリーズで、当時としては挑戦的だったフルデジタル制作に踏み切った作品でもあります。

ガンダムの作画崩壊として語られる場面としては、キャラクターの顔のバランスが崩れているカット、アスランやキラのアップシーンで表情が大きく乱れている一瞬のフレーム、モビルスーツの描写が遠景で大幅に省略されているシーンなどが挙げられます。なかでも「作画崩壊アスラン」と呼ばれるキャプチャ画像はSNSやまとめサイトで繰り返し拡散されており、「SEED=作画崩壊」というイメージの定着に大きく影響しました。

ただ、全編にわたって崩れ続けているわけではありません。フリーダムガンダムの初登場回や、クライマックスの決戦シーンなど、物語の山場ではしっかり力が入った描写になっています。揺れているのはあくまで一部のカットや話数であり、「この1枚だけ見たらひどく見える」という文脈で切り取られて広まっているケースが多いのが実情です。

なぜガンダムの作画崩壊は起きたのか

ガンダムの作画崩壊が起きた最大の要因について見ていきましょう。

制作スケジュールと人手不足の問題

当時のアニメ制作現場は過酷な状況にあります。初代ガンダムが放送された1970年代は、週1本のペースで30分アニメを量産しなければならず、1本あたりに必要な動画枚数は数千枚にのぼりました。

チェックに割ける時間は当然限られており、中盤以降は外部の制作会社やフリーランスのアニメーターに外注せざるを得ない状況が続きました。品質にばらつきが出るのは、ある意味で必然だったといえます。さらに、作画監督の安彦良和氏が体調を崩して入院するという事態も重なり、現場の負担は限界に達していました。

デジタル移行期の試行錯誤

SEEDの場合は、初代とはまた別の事情があります。セル画からデジタル制作へと移行する過渡期に作られた作品で、撮影・色指定・仕上げといった各工程で手探りの部分が多く残っていました。

デジタル化によって表現の幅は広がりましたが、スケジュール管理や品質チェックの仕組みがまだ追いついていなかった時期でもあります。50話という長丁場のなかで「どこに作画リソースを集中させるか」という判断も求められ、重要回とそうでない回の差が出やすい状況でした。

巨大な盾にも制作上の理由があった

余談ですが、ガンダムの大きな盾「ガンダムシールド」の形状にも、制作効率を上げるための工夫が隠されていたと言われています。盾を体の前に構えると、その裏側に隠れた部分は描かなくてよくなります。手作業で全カットを描いていた時代には、こうした小さな省力化が積み重なって大きな差になっていたのです。

ガンダムシリーズの有名な名言を紹介

作画の話題が続きましたが、ガンダムシリーズの魅力はそれだけではありません。長年語り継がれてきた名セリフの数々は、今聞いても色褪せない力を持っています。

「二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに!」(アムロ・レイ)

初代ガンダムを代表する名言中の名言です。出撃を拒否したアムロにブライト艦長が平手打ちを二発お見舞いしたあとに飛び出したこのセリフは、15歳の少年が理不尽な現実とぶつかる瞬間を鮮やかに切り取っています。怒りだけでなく、少年らしい戸惑いと傷つきがにじんでいるところが、長く愛される理由でしょう。

「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」(ランバ・ラル)

新型モビルスーツ「グフ」に乗り込んだランバ・ラルが戦闘中に放ったセリフです。短いながらもキャラクターの誇りと余裕が伝わってきて、思わずニヤリとしてしまう名言ですよね。敵キャラながら多くのファンに愛されるラルらしい一言です。

「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」(シャア・アズナブル)

第1話からいきなり登場するシャアの哲学的なセリフです。部下の失態に対して言った言葉ですが、同時に自分自身への戒めも込められています。年齢を重ねるほどに「そういうことか」とじわじわ刺さってくる、するどい言葉です。

「悲しいけどコレ、戦争なのよね」(スレッガー・ロウ)

特攻直前にスレッガーが呟いたこのセリフは、軽い口調の裏に深い覚悟が隠れています。言葉のリズムが独特で耳に残りやすく、日常でも思わず使いたくなる名言として親しまれています。

作画崩壊がファン文化として根付いた理由

ガンダムの作画崩壊が今もネットで語り継がれているのは、単なる批判ではなく「愛すべきネタ」として受け入れられているからだと思います。

第15話のドアン専用ザクは長年ネタにされてきましたが、ついにプラモデル化が実現し、2022年には安彦良和監督自らが映画としてリメイクするまでに至りました。「作画崩壊したから黒歴史」で終わらず、ファンの愛情が作品を新たな形で蘇らせたのは、ガンダムというコンテンツの底力を感じさせるエピソードです。

まとめ

ガンダムの作画崩壊は、過酷な制作環境や時代的な制約が生んだ産物です。批判の対象になることもありますが、それが逆にファンの記憶に深く刻まれ、長年語り継がれる文化を育ててきた一面もあります。

名言の数々と同じように、作画の揺れも含めてガンダムというシリーズの歴史として受け取ってみると、また違った楽しみ方ができるはずです。まだ見たことがない方は、ぜひ自分の目で確かめてみてください。