海外の大作映画では、1作に莫大な製作費がかけられます。
その金額は文字どおり「桁違い」で、邦画の製作費が数千万円~数億円、大作で10億円ほどなのに対して、映画の中心ハリウッドでは30億円で低予算扱い、大作では100億円超えも当たり前という世界です。
そして、そんな海外映画の中でも歴代の製作費ランキングを見ると、あまりにも莫大な予算に「1作だけでこんなに使うの!?」と驚いてしまいます。
今回は、そんな「映画の歴代製作費ランキング」の上位5作品を紹介していきます。
5位:塔の上のラプンツェル(2010年公開)
第5位にランクインしたのは、意外にもアニメーション映画です。
ディズニーの長編50作目として製作され、3DCGで描かれる初めてのディズニープリンセス映画となった「塔の上のラプンツェル」。
グリム童話の「ラプンツェル」を原題に、塔の上に閉じ込められて育ったラプンツェルと、彼女と惹かれあって助け出そうとする泥棒の青年フリンの冒険が描かれます。
その製作費は2億8000万ドル(280億円以上)という莫大なものになりましたが、世界興行収入は5億9000万ドル以上と、製作費の倍以上の額を回収しました。
4位:スパイダーマン3(2007年公開)
4位に輝いたのは、2007年に公開された初代スパイダーマン映画シリーズの3作目「スパイダーマン3」です。
この作品ではスパイダーマンとして戦う主人公ピーターの前に、かつての敵グリーン・ゴブリンの息子でピーターの親友「ニュー・ゴブリン」、謎の寄生生物によって狂暴化した「ヴェノム」、不慮の事故で体が砂のように変化した「サンドマン」が立ちはだかります。
映像革命ともいえる驚異的なアクションシーンを盛り込んだこの作品は、2億9000万ドル以上という高額な製作費が投入されました。
3位:タイタニック(1997年公開)
レオナルド・ディカプリオ主演の「タイタニック」といえば、もはや説明不要の超名作ですよね。
豪華客船「タイタニック号」が沈没した悲劇をもとに身分違いの男女の悲恋を切なく描いたこの作品は、2億9400万ドル以上の製作費がかかって歴代3位にランクインしています。
ですが、世界興行収入は「アバター」に更新されるまで歴史上1位となる32億ドル以上を記録していて、製作費の10倍以上を稼ぎ出すという、驚愕の結果を残しています。
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2位:クレオパトラ(1963年公開)
1963年に公開された歴史映画「クレオパトラ」が、3億3900万ドル以上(現価換算)の製作費で2位にランクインです。
50年以上も前の作品が高順位にランクインということで、意外に思った方も多いのではないでしょうか。
まだCG技術が未発達だった時代の作品ということで、古代エジプトの荘厳な映像美を作り出すために豪華なセットが製作されたり、主演のエリザベス・テイラーに超高額の出演料が提示されたことが製作費高騰の理由になったようです。
上映時間も190分以上、完全版では240分以上と、まさに空前の超大作になりました。
あまりに製作費が膨らんだため、当時の20世紀フォックスの経営が傾く事態になったそうです。
1位:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(2007年公開)
映画制作費として歴代1位に輝いたのは、超人気シリーズの3作目「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」です。
カリブの海賊たちの戦いをファンタジックに描いたこの作品は、3億4000万ドル以上という前例のない超高額の予算で作られました。
その大きな要因になったのが、ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイといった超豪華俳優陣の出演料です。
映像も海洋アドベンチャーとしてかつてないほど豪華で、ド迫力のアクションが見どころになっています。
※2022年9月追記※
ジョニー・デップが元妻との泥沼裁判を終えたことで、『パイレーツオブカリビアン』6作目はある?ジョニーが主演を継続?と気になる方も多いと思いますが、今のところ公式発表はありません。パイレーツオブカリビアンの続編情報も楽しみに待ちましょう!
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最後に
歴代の映画の製作費ランキングを紹介しました。
どの作品も1作で数百億円もの費用をかけるなど、日本映画では考えられないほどのスケールですね。
それだけ多額の製作費をかけられた映画は、その迫力や映像美も、他の映画を上回っています。
是非一度手に取って、世界最高レベルの豪華な映像に酔いしれてみましょう。