『奇蹟の輝き』は、何よりも強い夫婦愛と家族愛を描いた作品です。輪廻転生をテーマに、死後の世界が舞台となっています。
勇敢で一途な主人公の姿に、きっと感動できるはず。
絵画の世界に迷い込んだかのような、美しい映像にも注目。第71回アカデミー賞では、『アルマゲドン』を抜いて視覚効果賞を受賞しました。
是非、あなたの一番大切な人と見てください。
どんな出来事にも負けない愛
2人の子供に先立たれてしまった主人公クリスとその妻アニー。
そんな夫妻を、更なる悲劇が襲います。今度はクリスが、妻を残して天国へ旅立ってしまったのです。
しかし、彼の訪れた天国はとても素晴らしい場所でした。夢のように美しい世界で、2人の子供の魂と再会を果たします。
一方、ひとり残されたアニーは悲しみから立ち直れません。
遂に自殺をして、地獄へと運ばれてしまいます。その知らせを聞いたクリスは、居ても立ってもいられません。
周囲の反対を押し切り、天国から地獄へ妻を救いに行きます。
暗く禍々しい世界での旅は、一筋縄ではいきません。
やっとアニーを見つけ出したものの、彼女は記憶を無くしていました。
しかし、どんな事があっても妻のそばにいると決めたクリス。
強い愛の力が2人を救い、ハッピーエンドを迎えるのでした。
美しく描かれる大人のファンタジー
天国の世界が油絵タッチで描かれ、とても綺麗です。その美しさが、後程登場する地獄の世界の恐ろしさを一層引き立てていました。
そして、天国から地獄へ妻を救いに行くクリスの愛の強さを感じさせます。
底知れぬ夫婦愛を表現した物語も、この作品の魅力のひとつ。妻を一途に愛する主人公を、ロビン・ウィリアムズが熱演しています。
「なぜなら、僕たちはソウルメイトだから。」と語る彼の姿が印象的です。
非現実的な世界で繰り広げられる大人のラブストーリーに、胸が熱くなります。
とても印象に残るストーリーと映像美
地獄に落ちてしまった妻を救いに行くというストーリーがなんとも衝撃的でした。全てを投げうってでも、彼女を守りたいという深い愛に感動します。
現実味の無い物語ではありますが、だからこそ、すんなり感情移入できるのではと思いました。
上映当時に話題を呼んだという、美しい天国の世界も印象的。一度見たら忘れられない作品です。
最後に
「もし生まれ変わっても、もう一度今のパートナーと出会いたいですか?」
この映画の主人公なら、迷わずYESと答えるでしょう。強い愛を描いた物語が、感動を呼び起こします。
少し現実逃避して、美しい映像と大人のラブストーリーを楽しみたいときにオススメの映画です。