「スパルタ教育」の語源にもなった、古代ギリシャの強力な軍事力国家スパルタ。
そんなスパルタの国王と兵士たちが、ギリシャ全体を支配しようと進撃してきたペルシア王国の軍勢に立ち向かう様を描いたのが、「300(スリーハンドレッド)」です。
独特の映像表現と、血と汗がほとばしる激しいアクション描写で話題になった、この作品について紹介します。
ギリシャで実際に起きた戦いを映像化
レオニダス王(ジェラルド・バトラー)によって治められている国スパルタに、ある日、大国ペルシアからの使者がやってきます。
尊大な態度でペルシアへの服従を求めてくる使者に対して、レオニダスは激怒しながらこれを拒否し、使者たちを問答無用で切り捨てるのでした。
強力な軍隊を持つスパルタは、レオニダスの指揮のもと、ペルシアとの戦いに臨もうとします。
ところが、王よりも立場が上の神官たちが「非戦」という神託(神のお告げ)を主張したため、やむを得ずレオニダスは300人の親衛隊のみを率いて「散歩」という名目でペルシア軍を迎え撃つために出発します。
約100万という圧倒的なペルシアの大軍勢に対して、わずか300人のスパルタ軍は、高い戦闘力と統率されたチームワークを駆使して真正面からぶつかって行きます。
大胆なアクションと独創的な映像美が見どころ
古代ギリシャで実際に起きた「テルモピュライの戦い」を映像化した「300(スリーハンドレッド)」。
ギリシャ時代を象徴する重装歩兵と、多様性のあるペルシア軍の激突をド派手な映像で描いた、歴史アクション大作となっています。
見どころはなんといっても、スタイリッシュさと泥臭さを両立したアクションシーンです。
スローモーションを多用したり、血肉が飛び散るショッキングな映像をくり広げる戦闘描写は、これまでの歴史映画とは違った雰囲気を見せてくれます。
敵のペルシア軍には、現実にいたとは考えにくい異形の怪物や巨人も登場して、ややファンタジックな世界観になっているのも特徴です。
さらに、まるで絵画を見ているような、独創的な質感の映像美も見どころです。
スパルタの兵士たちの筋骨隆々の肉体美は、見ていて惚れ惚れしてしまうようなかっこよさです。
そんなスパルタ兵が大規模で多種多様なペルシアの軍勢とぶつかりあう映像は、まさに「動く絵画」といった雰囲気があります。
最後に
とにかくひたすら続く壮絶な戦いが印象的な「300(スリーハンドレッド)」。
激しいアクション映画が好きな人なら、手に汗握って盛り上がれること間違いなしのアクション大作です。
ただひたすらに血沸き踊る戦闘が続くストーリーは、あなたを古代ギリシャの戦いの中に引き込んでくれます。