映画批評 Netflixオリジナル作品アクション映画戦争映画歴史映画 【批評】「アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~」は中世ヨーロッパの”泥臭さ”をリアルに描いた歴史アクション 2018年11月24日 ゲームやアニメの世界では、レトロな風景の中に「騎士・剣・城」などがあり、どこかファンタジックな要素が並ぶ夢の舞台のひとつとして描かれる「中世ヨーロッパ」。 ところがその実態は、未熟な文明と劣悪な生活環境の中で暴力や戦争といった理不尽な恐怖がはびこる厳しい世界でした。 イングランド王エドワード1世による圧政に立ち向かい、...
映画批評 アニメーション映画コメディ映画冒険映画邦画 【批評】80~90年代生まれの人こそ「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」を観るべきだ 2018年11月1日 毎年公開されている「劇場版クレヨンしんちゃん」シリーズは、単なる子ども向けアニメ映画の枠を超えて、「大人も子どもも、家族皆で楽しめるエンタメ作品」として親しまれてきました。 その中でも、2001年に公開された「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」、通称「オトナ帝国」は、大人が観てこそストーリーの...
映画批評 アクション映画歴史映画洋画 【批評】「マグニフィセント・セブン」が見せた西部劇の新しいかたち 2018年10月22日 2016年に、西部劇映画としては久々のハリウッド大作として製作された「マグニフィセント・セブン」。 「ザ・シューター/極大射程」や「エンド・オブ・ホワイトハウス」、「イコライザー」などの良作アクション映画を世の中に送り出してきたアントワーン・フークア監督がメガホンをとったこの作品は、古き良き西部劇を、現代的なアクション...
映画批評 Netflixオリジナル作品サスペンス映画パニック映画ヒューマン映画 【批評】「7月22日」が描く、絶望の中にある一筋の希望と勝利 2018年10月18日 2011年に発生した「ノルウェー連続テロ事件」。 単独犯の男が首都オスロで爆破テロを起こし、その直後に付近の島のキャンプ施設に上陸、数十人の少年少女を殺害したこのおぞましい事件は、今も記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。 個人の一度の犯行としては歴史上最多の犠牲者を出したこの事件を映画化したのが、Netfli...
映画批評 アクション映画サスペンス映画パニック映画ヒューマン映画 【批評】「クワイエット・プレイス」は”本格パニックホラー”であり”家族のドラマ”である 2018年10月10日 「もしも大きな音を発したら、それを聞きつけた”何か”が襲ってくる……」 そんなショッキングな設定で大きな話題を呼んだ「クワイエット・プレイス」は、2018年のホラー映画界を代表する1本と言えます。 予告編でははっきりと描かれない”何か”の正体は「視覚がなく、聴覚が異常に敏感なエイリアン」ということで、内容的にはオーソド...
映画批評 R15+指定アクション映画コメディ映画パニック映画 【批評】「アイアムアヒーロー」は邦画ゾンビ界の革命 2018年9月24日 大泉洋の主演で公開されたゾンビ映画「アイアムアヒーロー」は、邦画ゾンビ作品において「革命」と呼べるような超傑作です。 ハリウッド顔負けのド派手なアクション、そして「ゾンビ映画」の名に恥じない超過激なゴア描写、そして邦画ならではの「いかにも日本」なリアルなストーリー。 あらゆる要素が完璧に混ざり合って、邦画ホラーの歴史、...
映画批評 アクション映画サスペンス映画洋画 【批評】「96時間」の続編はどうして駄作になってしまったのか 2018年9月3日 演技派俳優のリーアム・ニーソンを主演に、人身売買組織に拉致された娘を助けるためにたった一人で裏社会に戦いを挑む元CIA捜査官の活躍を描いた「96時間」。 低予算アクション映画ながら、スピーディーで痛快なストーリーとスタイリッシュなアクションが話題になり、世界的にスマッシュヒットを記録しました。 そんな大ヒットを受けて3...
映画批評 SF映画サバイバル映画原作映画化作品洋画 【批評】映画「オデッセイ」は”世界一安心して観られるSFアドベンチャー” 2018年8月25日 マット・デイモン主演のSF映画「オデッセイ」は、小説「火星の人」を原作にしたサバイバルアドベンチャーです。 主人公は火星探査計画「アレス3」に参加した宇宙飛行士のマーク・ワトニー。 火星基地に予想外の砂嵐が来たためアレス3が中止になるも、撤退中にワトニーだけが不慮の事故で行方不明になってしまい、死亡したと断定されて他の...
映画批評 アクション映画戦争映画洋画 【批評】戦場での恐怖を臨場感をもって演出した「ダンケルク」 2018年7月8日 クリストファー・ノーラン脚本・監督による2017年公開の映画「ダンケルク」。 「バッドマン」をはじめとして、大人気作を手がける監督の初の戦争映画として注目を集めたのはまだ記憶に新しいです。 多くの批評家からも、映像や音楽、演出を評価されたこの題作を、ここではじっくり批評してみたいと思います。 「ダンケルク」の物語の概...
映画批評 パニック映画ヒューマン映画洋画 【批評】「ジオストーム」はなぜ「2012」を超えられなかったのか 2018年7月7日 自然災害をテーマにしたパニック映画はたくさんありますが、その中でも2009年に公開された「2012」という映画は、パニック映画史に残る超大作として知られています。 数々のパニック映画を手がけ、ハリウッドで「破壊王」と呼ばれているローランド・エメリッヒが監督を務めたこの映画。 マヤ文明にまつわる都市伝説をテーマに、未曽有...