1998年の第56回ゴールデングローブ賞を受賞した、「トゥルーマン・ショー」という作品をご存知でしょうか?
斬新なストーリーとユニークな展開が、当時の人だけでなく現代の人をも夢中にさせてくれます。
この映画のストーリーの奥に隠された深いメッセージは、目の肥えた映画ファンも唸らせること間違いなしです。
主演は人気コメディ俳優のジム・キャリーで、彼のコミカルな演技にも注目です。
台本どおりの人生から抜け出すために
主人公のトゥルーマンは、とある離島に暮らす、ごく普通の男性です。
しかしある時、自分の人生がリアリティ番組として放送されていたという、恐ろしい事実に気づきます。
彼の人生は幼い頃から監視され、台本通りに進むようコントロールされていたのでした。
嘘で固められ、作られた生活から必死で抜け出そうとするトゥルーマン。
困ったのは、番組制作サイドのスタッフ達です。人気番組を失わないため、あの手この手でトゥルーマンを引き留めようとします。
しかし、彼は諦めません。自分の人生を取り戻し、本当に愛する人ともう一度出会うために、必死で努力します。
そして遂に、彼が暮らす張りぼての島から脱出し、偽りの世界へ清々しく別れを告げるのでした。
見る人を惹きこむストーリー展開とユーモア
「トゥルーマンの生活は、全て偽物だった」物語の冒頭でこの事実は明らかになっておらず、徐々に違和感を与えていくようなストーリー展開になっています。
見る人に驚きを与えるような工夫が、鑑賞後に「もう一度見たい!」と思わせてくれるような作品です。
リアリティ番組の舞台から何とかして逃げ出したいトゥルーマンと、必死で脱出を阻止しようとする番組スタッフ達の、ユニークな駆け引きにも注目。
スタッフ達の慌てふためく様子が、なんとも見ていて滑稽で面白い!コメディ俳優ジム・キャリーの演技も期待を裏切らず、作品の魅力を引き立てています。
事実は小説よりも奇なり?
毎日テレビでは芸能ニュースが放送され、ゴシップ紙は書店から無くなることがありません。
世間では、多くの人が他人のプライベートを覗くことに興味を持っています。ですが、覗かれている方からしたら、たまったものではありませんよね。
コメディタッチで楽しい作風の裏に、芸能人や著名人達のプライベートを売って利益を得ているメディアに対する風刺のようなものを感じました。
物語のラストで、偽物の世界へ別れを告げるトゥルーマンの清々しさがとても印象的です。
誰にも邪魔されず、自分の人生を歩むことの“幸せ”を現しているようでした。
最後に
工夫を凝らしたストーリーと展開に惹き込まれ、見飽きることがありません。
思いっきり笑って、コメディ映画を楽しみたい方にはもちろんオススメ。
ただ“面白いだけ”じゃ物足りない!という映画ファン達にも、納得してもらえるはずです。
「もし、自分がトゥルーマンの立場だったら?」と、みんなでワイワイ盛り上がるにもピッタリの内容でしょう。
多くの人が楽しめる、とても魅力的な作品です。
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