大人気のチョイ悪テディ・ベアが帰ってきました!前作に引き続き、大人の為のユーモアを惜しげもなく披露してくれます。
物語の軸となるのは、「ぬいぐるみのテッドに人権は認められるのか?」という問題です。
ブラックコメディの中に、深いテーマが隠されています。
たくさん笑ってちょっぴり泣ける、テッド達の奮闘に注目です。
ぬいぐるみは父親になれない!?
ガールフレンドのタミ・リンと結ばれたテッドですが、夫婦生活は冷え切ったものでした。
なんとか現状を打破したいテッドは、彼女との間に子供をもうける決心をします。養子縁組の手続きを進めようとしますが、ここで問題発生です。
ぬいぐるみのテッドには、父親になる権利は無いと言われてしまいます。
法的人権を否定されたことで勤務先は解雇され、クレジットカードは解約、タミ・リンとの結婚まで無効になってしまいました。
しかし、このまま引き下がるわけにはいきません。
弁護士を雇い、人間らしい生活を取り返すために真っ向勝負です。
一筋縄ではいかない訴訟でしたが、友情の力にテッドは救われます。
そうして無事に勝訴したテッドは男の子の赤ちゃんを迎え、幸せな生活を取り戻すのでした。
人権を訴えるシリアスなテーマ
今作でも、テッドお馴染みのブラックユーモアが満載です!
物語の始まりから終わりまで、思いっきり笑える作品に仕上がっています。
注目したいのは、それと同時に「人権問題」という深いテーマが描かれていることです。
テッドが人権を求める裁判では、実際に起きたケースを引き合いに出す等、リアルな演出が行われていました。
何をもって、人は人と認められるのか?考えてみれば、テッドの抱える悩みも笑いも全て人間特有のものですよね。
笑えるだけじゃない、シリアスなテッドも見所です。
やっぱり面白い!
『レ・ミゼラブル』や『マンマ・ミーア!』等、ミュージカル作品で素晴らしい歌声を披露しているアマンダ・サイフリッドが出演しています。
弁護士役の彼女でしたが、ギターを持って弾き語りをするシーンがありました。相変わらず美しい歌声です。
彼女が歌をうたうと、小鳥やリス等、小動物達がどこからともなく集まってきます。
それがとても唐突で、思わず笑ってしまいました。
このように斜めに構えたユーモアが、テッド作品の特徴だと思います。
そんなテッドが大好きです。
最後に
美味しいお酒とおつまみが用意された映画パーティーにぴったりの作品だと思います。
大人同士でコメディを楽しみたい方におススメ。
ブラックユーモア満載のテディ・ベアに、きっと夢中になれるはずです。