時には人間に牙をむくこともある野生動物。
その容赦ない恐怖を描いた動物パニック映画は、B級っぽいものからリアル路線のものまで、パニック映画の定番ジャンルのひとつとしてたくさんの作品が作られてきました。
今回は、そんな動物パニック映画のおすすめ作品を厳選して紹介します!
アナコンダ(1997年公開)
1997年公開の「アナコンダ」は、撮影のためにアマゾンの密林に入って巨大なヘビ「アナコンダ」に襲われるクルーたちを描いたパニック映画です。
主演にジェニファー・ロペス、他の出演者にも有名ラッパーのアイス・キューブやコメディ界の人気俳優オーウェン・ウィルソンなど、豪華キャストが出演しています。
20年以上前の作品ですが、パニック映画としては製作費は多めで、リアルなCGで描かれるアナコンダはヌルヌルと動いて人間を次々に襲ってきます。
丸呑みにされた人間の輪郭がアナコンダのお腹に浮いていたりして、リアルなヘビの恐怖を感じられます。
「B級パニック映画」と侮れない、本格パニックアクション大作です。
スネーク・フライト(2006年公開)
ハリウッドで広く活躍するカメレオン俳優サミュエル・L・ジャクソン。そんな彼が主演を務めたパニック映画が「スネーク・フライト」です。
そのタイトル通り「飛行機にヘビが現れる」という変わったシチュエーションのこの作品。
事件の証人が乗った飛行機に証拠隠滅を図るマフィアがヘビの大群を放ち、乗客たちがそれに立ち向かいます。
サミュエル・L・ジャクソンは、証人を守るFBI捜査官として活躍。
通気ダクトや配電盤の間、酸素マスクの収納口まで、あらゆる隙間から毒ヘビがニュルニュルと這い出てくる様は、爬虫類が苦手な人は間違いなくゾッとさせられます。
逃げ場のない飛行機という場所でのヘビとの戦いは、最初から最後までハラハラすること間違いなしです。
マンイーター(2008年公開)
ワニの恐怖を描いた2007年のオーストラリア映画「マンイーター」。
日本ではDVDすら発売されないスルー作品でしたが、出演しているサム・ワーシントンが「アバター」の主演で世界的に注目されたことで、2012年に急きょ公開されました。
クルーズ船が大河の中の島に乗り上げ、その乗客たちが巨大なワニに襲われるこの映画。
ワニの登場シーンは決して多くはありませんが、ここぞという場面でいきなり現れて人を水中に引きずり込んでいく様はインパクト抜群です。
クライマックスの主人公とワニの一騎打ちは、手に汗握る緊張感と迫力があります。
U.M.A レイク・プラシッド(1999年公開)
「U.M.A レイク・プラシッド」は、ワニに襲われるパニック映画の名作シリーズの1作目です。
アメリカのメイン州の湖に巨大ワニが現れ、それに立ち向かう密猟監視員や生物学者、警官たちの戦いが描かれます。
先に紹介した「アナコンダ」と同じくらい古い映画ながら、こちらも製作費は多めで、アニマトロニクス(ロボット)とCGを駆使してリアルなワニによる襲撃が描かれます。
ボートや巨大な熊、さらにはヘリコプターまでをも水中に引きずり込んで襲うワニは、ものすごい迫力です。
ピラニア3D(2011年公開)
行楽客でにぎわう湖のビーチに、地底湖から現れた古代の巨大ピラニアが出現する「ピラニア3D」。
70年代の名作パニック映画をリメイクしたこの作品は、夏休みに盛り上がるティーンエージャーたちがピラニアの大群に容赦なく食い尽くされていく、ショッキングなパニック映画です。
「スタンド・バイ・ミー」の名子役だったジェリー・オコンネル、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクリストファー・ロイドなど、意外な名俳優が出演しているのも注目ポイントです。
ロスト・バケーション(2016年公開)
2016年公開の「ロスト・バケーション」は、最近キワモノ作品が多いサメ映画界の久々の正統派作品として注目されました。
巨大なサメに襲われて沖合の岩場に乗り上げたサーファーの主人公が、逃げ場のない状況でたった一人で死闘をくり広げるこの映画。
サメの恐怖を極限まで描いた、シリアスな動物パニック映画の名作です。
コミカルな扱いをされることも多いサメという生き物の恐ろしさを、これでもかと再確認させてくれます。
パニック・マーケット(2012年公開)
津波に襲われて浸水した港町で、波でスーパーマーケット店内に流れ込んできたサメと店内に取り残された人々の死闘を描いたのが「パニック・マーケット」です。
「スーパーマーケットでサメに襲われる」という突拍子もない設定ですが、意外にも真面目で手堅い作りの本格パニック映画となっています。
高圧電線の故障で感電の危険があったり、生存者の中に強盗犯が紛れ込んでいて互いに疑心暗鬼になったりと、サメ以外のハラハラ要素もたくさんあって楽しめます。
ザ・グレイ(2012年公開)
「シンドラーのリスト」や「96時間」シリーズで知られる名俳優リーアム・ニーソン。そんな彼が主演を務めたサバイバル映画が「ザ・グレイ」です。
雪が降り積もるアラスカの山中に飛行機が墜落し、リーアム・ニーソン演じる主人公たち生存者のサバイバルが描かれるこの映画。
険しい山道や凍えるような雪景色といった大自然の厳しさに加えて、どう猛なオオカミの群れという、野生動物の脅威も主人公たちを襲います。
終始はりつめた緊張感が漂う、ハードボイルドでシリアスな良作パニック映画です。
ブラックシープ(2007年公開)
人口よりも羊の数の方が多い国ニュージーランド。そんなニュージーランドならではの動物パニック映画が「ブラックシープ」です。
「狂暴な肉食羊の群れが人々を襲う」というこの作品。おそらく世界で唯一の「羊パニック映画」ではないでしょうか。
羊たちが人間をムシャムシャ齧ってバラバラにしていく様子は、グロテスクで恐ろしいはずなのに、どこか牧歌的な雰囲気があります。
映像や作品全体のテイストにB級感は否めませんが、個性的な動物パニック映画として一見の価値ありです。
白鯨との闘い(2016年公開)
19世紀を舞台に捕鯨船と巨大な白鯨の死闘を描いた「白鯨との闘い」は、ハーマン・メルヴィルの名作小説「白鯨」に関連した作品です。
「マイティ・ソー」シリーズのクリス・ヘムズワースを主演に公開されたこの映画は、クジラという巨大な存在が牙をむいた恐ろしさをド迫力で描いています。
当時の危険な捕鯨の様子もリアルに再現されていて、海洋アドベンチャー映画としても面白い作品になっています。
最後に
スケールの大きな大作からB級感あふれる個性派作品まで、動物パニック映画を10作厳選して紹介しました。
ヘビやワニ、サメ、さらには羊など、さまざまな生き物が襲ってくるこのジャンル。ハラハラドキドキのサバイバルやショッキングな襲撃シーンは、難しいことを考えずに楽しめます。
面白い動物パニック映画を探している方は、ぜひこのまとめを参考に作品を選んでみてください!