2022年3月に公開され、小松菜奈と坂口健太郎のW主演として話題になった映画「余命10年」。この原作を書いて亡くなった小坂流加 顔や性格に興味を持つ人もいた作品です。そんな「余命10年」の映画ですが「ひどい」と酷評レビューが多くありました。「『余命10年』の映画は何がひどいと言われているの?」「『余命10年』の映画は実際の評価が知りたい」「『余命10年』の映画の基本情報を教えて」といった方に向けて解説していきます。この記事を読むことで映画『余命10年』の評判についてわかります。是非、最後まで読んでみてください。
『余命10年』の映画がひどいと言われる理由は?
大人気ベストセラー小説の実写映画作品として公開前から若年層を中心に大きな期待を集めていた『余命10年』の映画。しかしいざ『余命10年』が公開されると事態は一変、SNSを中心にネット上では「ひどい」、「つまらなかった」との酷評のレビューが相次いで書き込まれることとなりました。
https://twitter.com/HiroY3k/status/1507674051330080768
ではなぜ『余命10年』の映画は「ひどい」と言われているのでしょうか。ここから実際に劇場に足を運んで視聴した方のレビューを元に、『余命10年』の映画が「ひどい」といわれている主な理由を3つピックアップして紹介していきたいと思います。
原作通りに作ればいいのに改変で面白くなくなっている
実際に『余命10年』の映画を視聴した方の間で最も多く目にしたレビューは、原作である小説版の魅力を半減させてしまうような映画版オリジナルの改変の失敗でした。具体的な例を挙げるとすると、茉莉の趣味が小説版ではコスプレ制作だったのに映画版ではなぜか小説に執筆になっていたり、主人公の和人に関しても映画版では実家と絶縁状態になっていたり等、主人公を中心に物語の中枢を担う登場人物たちの設定がかなり大きく改変されています。物語の大まかな筋書きとして、茉莉が映画版の物語に沿った『余命10年』と題した小説を執筆していくという流れになっているものの、この展開も「二番煎じで面白みがない」、「変な設定を盛り込まないで原作のまま映画化してほしかった」等の厳しい意見が寄せられているようでした。
こうした改変が原作で定評のあったサブカル女子の青春劇を在り来たりな青春劇に変えてしまい、作風の変化が受けいられない視聴者が続出したようです。
展開がベタでラブコメと病気系が中途半端に混ざっている
『余命10年』といえば恋人の病と恋愛を混ぜ合わせた、ある意味定番ともいえる題材を描いたラブストーリーですが、そんなシリアスな作風でありながら映画版では小説版ではあまりみられなかったラブコメ要素が多く取り入れられていました。
こうしたラブコメ要素はおそらく物語全体のムードを重くしすぎないように配慮して組み込まれた要素だと思いますが、従来のシリアスな雰囲気と全く噛み合わず、結果としてかなり中途半端に混ざってしまったと感じる視聴者も多かったようです。シリアスな場面かと思いきやコミカルな掛け合いが混ざっていたり、視聴者の中にはすればその場の雰囲気に違和感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。
毎回泣いているシーンばかりで飽きてくる
切ない恋愛ものの作品で絶対に欠かせないシーンといえば、登場人物たちが感情を爆発させて泣き崩れるシーンでしょう。当然『余命10年』の映画の中にもそういったシーンは採用されていますが、切ない恋愛ものの作品というフィルターをかけても登場人物たちが泣いているシーンがあまりに多すぎて、新鮮味やシリアスさが次第に感じられなくなったという視聴者も多いようです。その結果、最終版の肝心なクライマックスシーンでも「また泣いているシーンか」と多くの視聴者が感じてしまう結果に。
あまりに泣いているシーンが多すぎると、肝心なところでムードが一気に盛り上がらないのかもしれませんね。
原作の期待値が高いだけにガッカリ
原作の『余命10年』は、SNSを中心に現代の若者の間で大ヒットしたロングセラー小説でした。それだけにどうしても公開前から『余命10年』の映画の期待値がかなり高まってしまい、結果として大きく落胆してしまったという声も散見されています。中には「余命10年のタイトルなしでみればそこまで悪くなかった」という意見もあるだけに、今回の映画化は悪い意味で『余命10年』の原作の人気の高さが足を引っ張ってしまったのかもしれません。
ただ、『余命10年』の著者として知られる小坂流加さんは、2017年にかねてから抱えていた難病の病状が悪化し、38歳の若さでこの世を去ってしまっています。著者が亡くなってしまった後に公開された映画版ですが、その中身には多くの改変が加えられていたこともあり、原作ファンからは「小説版へのリスペクトがない」といった声も寄せられているようです。
『余命10年』の映画の良い評価を紹介
ここまで『余命10年』の映画が「ひどい」といわれている理由を紹介してきましたが、その一方で『余命10年』の映画の下記の要素について評価している視聴者も少なからず見受けられました。
- どの登場人物にも感情移入出来て、どの人生も共感できる
- 小松奈々の演技が素晴らしい
- RADWIMPSの曲が良い
- 余命をダシに使った恋愛物ではなく、主人公の人生とそれを取り巻く人々に焦点を当てた尊い作品だった
- 映像が綺麗
二番煎じといわれがちな内容ではありますが、その物語を引き立てるRADWIMPSの楽曲やどことなく儚さを感じさせる映像や演出、そしてヒロイン役を演じた小松奈々さんの演技力などはかなり高い評価を得ていました。また、「恋人が死ぬって展開を分かっていながらもどうしても泣いてしまう」と、王道であるが故にある意味万人受けする作品だと評価する方も少なくないようです。
『余命10年』の映画とは
映画『余命10年』とは、せつなすぎる小説としてSNSで話題となり、ベストセラーを記録した原作小説を映画化した作品です。本作品の基本情報やあらすじを紹介します。
基本情報
- 作品名:余命10年
- 公開日:2022年3月4日
- ジャンル:恋愛
- 監督:藤井道人
- 主演:小松菜奈、坂口健太郎
- 主題歌:うるうびと(RADWIMPS)
- 原作:小坂流加
- 発行元:文芸社
あらすじ
数万人に一人の難病で余命10年と言われた20歳の茉莉(小松菜奈)。恋をすると生きることに執着してしまうためしないと心に決めていた。そんなとき、同窓会でかつて同級生だった和人(坂口健太郎)に出会う。和人は生きることに迷い、自分の居場所を見失っていた。別々の道を歩んでいた2人だったが、この出会いをきっかけに急接近することに。茉莉は和人に自分の病気を隠しながら残された時間を過ごしていく。誕生日にデートをした茉莉は帰りに倒れてしまい、和人は茉莉の病気を初めて聞かされる。余命まで残り少ない時間の中、2人が最後に選んだ道とは…?
まとめ
今回は、『余命10年』の映画がひどいと言われる悪い評価や、良い評価について、映画の情報について解説しました。悪い評価もありますが、死と向き合う恋愛作品は多くあるので、偏見があるのかもしれませんね。すでに亡くなっている原作者が闘病時に作られた作品なだけに、日本中に大きな感動を生んだ作品です。興味がある方は、この機会に視聴してみてはいかがでしょうか。


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