「スパイ映画」といえば、「007」シリーズや「ミッション:インポッシブル」シリーズなど、洗練されたスタイリッシュな作風のものが人気ですよね。
2014年に公開された「キングスマン」は、そんなスパイアクション映画の常識を覆すような過激なストーリーとアクション描写で、大ヒットを記録しました。
2017年には続編「キングスマン:ゴールデン・サークル」も公開されるなど、大きな話題になったこの作品について紹介します。
世界を裏で守る「紳士」なスパイたちの戦い
仕事もせずに日々遊び暮らしていたエグジー(タロン・エガートン)は、ある日ケンカで警察に逮捕されるも、謎の組織「キングスマン」の手回しによって保釈されます。
その後、エグジーのもとにハリー(コリン・ファース)という英国紳士風の男が現れ、表向きは高級テーラーの極秘諜報機関キングスマンに彼をスカウトするのでした。
エグジーがキングスマン加入のための試験に臨んでいく裏で、世界的な大富豪ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)による壮大な陰謀が進められていきます。
さらに、ハリーが任務でその陰謀を防ごうと奮闘するも、ヴァレンタインの策略で射殺されるという悲劇が起きてしまいます。
エグジーはキングスマンの仲間たちとともに、ハリーの仇を討ってヴァレンタインの陰謀を阻止するために奔走するのでした。
ブラックユーモアとハイテンションにまみれた展開が見どころ
スパイ映画の世界に新しい風を吹き込んだ「キングスマン」。
そのキャストには注目の若手俳優タロン・エガートンを主演に、コリン・ファースやサミュエル・L・ジャクソン、マイケル・ケインなどの豪華な顔ぶれが並んでいます。
これまで実力派俳優としてヒューマンドラマなどで活躍してきたコリン・ファースは、アグレッシブに動き回りながらド派手なアクションを披露して、今までとは違う新たな一面を見せてくれました。
カメレオン俳優としておなじみのサミュエル・L・ジャクソンが怪演した、「マクドナルドが大好きで血が苦手な、世界征服を企む大富豪」というヴァレンタインの濃すぎるキャラクターにも注目です。
また、ハイテンションなアクションも大きな見どころとなっていて、壮大なクラシックBGMとともに人々の頭が爆発したりと、その描写はかなりショッキングなものばかりです。
ブラックユーモアたっぷりの戦いは、グロテスクなはずなのについつい笑ってしまうような不謹慎な面白さがあります。
ストーリーやセリフ回しにも、下ネタから差別用語までとても子どもには聞かせられない描写が満載で、過激な仕上がりになっています。
最後に
とにかく全てがぶっ飛んだ、斬新すぎるスパイアクション映画「キングスマン」。
インパクトが強すぎるストーリー展開やキャラクター、アクションの連続で、大人向けなエンタメ大作に仕上がっています。
ショッキングな内容が多いので観るには注意が必要ですが、かつてないスパイ映画が見せてくれる刺激を、是非体感してみてください。