2016年最高の映画のひとつとして大好評を得たミュージカル映画です。第74回ゴールデングローブ賞では、ノミネートされた7部門全てを獲得しました。
リズミカルな音楽とカラフルな世界観に、心が躍る作品。描かれるのは、夢を追う2人のラブストーリー。
圧巻のラストシーンに、思わず涙が溢れる感動作です。
夢追い人のラブストーリー
スター女優を目指すミアは、あるときジャズピアニストのセブと出会います。お互いの第一印象は最悪で、2人は絶対に恋に落ちることは無いと思っていました。
しかし、予想に反して2人は惹かれあい、交際へと発展します。
交際を盛り上げていたのは、お互いに心から叶えたい夢を持っているという共通点。それぞれの夢を応援しあいながら、幸せな毎日が続きます。
しかし、将来を見据えると同時に、2人の気持ちは次第にすれ違って行ってしまいました。
そして遂に、お互いが別々の道へと進むときがやってきます。
愛を語り合った2人ですが、結局ミアは別の男性と結ばれてしまいました。
5年後に偶然再会を果たしたときも、2人の世界は交わらないままです。それでも、愛の思い出を振り返り、叶わなかった未来を想像する2人。
実らなかった恋は、2人の心の中で永遠に生き続けるのでした。
スタイリッシュなミュージカル映画
公開当時、SNSや口コミなどで大いに話題となった作品です。
この作品が公開された後、テレビCM等でもミュージカル調の物が増えたように思われます。ちょっとしたミュージカルブームの火付け役と言っても良いのではないでしょうか。
その期待を裏切らず、音楽・ダンス・ストーリーのどれを取ってもピカイチのミュージカル映画です!
ミュージカル映画というと、クラシックな雰囲気で堅苦しくなったり、ファンタジーが強めで子供っぽくなったりしまいがちなジャンルです。
しかし、ジャズピアニストが主人公のひとりというだけあって、映画で使用されている音楽はどれもジャズ調。それが作中にオシャレな雰囲気を醸し出していて、とても素敵です。
カラフルな衣装を着て躍るダンサー達にも目を奪われます。
そして、夢を追う2人のせつないラブストーリー。結局叶うことのない恋でしたが、だからこそ胸に響く物があるのではないでしょうか。
ラストで蘇る2人の思い出の中には、事実とは異なっている箇所もあります。それは、ただ思い出を振り返っているだけではなく、2人の本当の願いを反映したシーンだからだと感じました。
今は別々の道を歩いているけれど、本気で愛したことも、2人の未来を夢見たことも本当だった。
今が幸せじゃないとは言わないけれど、本当ならあなたと一緒にいたかった。
思い出の中の2人の笑顔が、そう訴えているように見えます。
叶った夢と、叶わなかった夢。その対比と、表現の美しさが感動的なラストシーンでした。
最後に
ミュージカル映画として、音楽とダンスの素晴らしさが有名な作品です。
しかし、見どころはそれだけではありません。
忘れられない恋を思い出させるような、切ないラブストーリーにも注目してみてください!
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