宇宙空間でのサバイバルをアカデミー賞女優のサンドラ・ブロック主演で描いた『ゼロ・グラビティ』は、その圧倒的な映像美で話題になりました。
まるで本当に宇宙にいるかのような臨場感の中で、ハラハラドキドキの体験ができる作品です。
「ゼロ・グラビティ」ってこんな話
医療技師のライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)博士は、地球の軌道上に浮かぶハッブル宇宙望遠鏡の修理のため、飛行士のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)たちと共に宇宙空間にいました。
ミッションも無事に終わろうとしていたとき、離れた軌道上でロシアが自国の古い衛星を破壊したことから他の衛星への連鎖破壊事故が起き、大量の破片がライアンたちのもとに飛んできます。
破片によってシャトルが破壊され、他のクルーが全員死亡してしまう中、宇宙空間の真っただ中で生き残ったライアンとマットは地球へ生還するために奔走していくのでした。
圧倒的な映像美に巨匠たちから絶賛の嵐
『ゼロ・グラビティ』の一番の見どころは、元宇宙飛行士からもそのリアルさを評価された、映画史上最高レベルの宇宙描写です。
どう見ても本当に宇宙空間にいるとしか思えないリアリティ溢れる描写や宇宙の景色の映像美は、クエンティン・タランティーノやスティーブン・スピルバーグ、エドガー・ライトといった名監督たちからも驚きと絶賛の声が寄せられました。
そして、一見きれいな宇宙がどれだけ過酷な場所かを描いたストーリーにも注目です。、映像が徹底してリアルを追求しているからこそ、宇宙服ひとつで、酸素の残りも少ない中で宇宙空間にぽつんと取り残される恐怖が生々しく伝わってきます。
シンプルな話だからこその感動
公開当初から高く評価されていた映像表現はさすがでした。
宇宙から見た地球の息を飲むような美しさや、無重力の中での登場人物たちの動き、無音の宇宙空間で音もなくバラバラに破壊されていくシャトルなど、とにかく映像に圧倒されます。
そして、次から次にピンチに襲われる主人公ライアンたちのサバイバルにもハラハラさせられました。
方向も距離感も分からない宇宙に漂う恐怖や、酸素が残り少なくなっていく息苦しさなど、思わず感情移入してしまう主演サンドラ・ブロックの演技はさすがです。
「宇宙空間で事故が起きて、主人公たちが生き残ろうと奮闘する」というだけのシンプルな話ですが、約90分のストーリーがあっという間に感じられて、最後には思わず感動してしまいました。
最後に
『ゼロ・グラビティ』は宇宙を舞台にした映画ですが、未知の世界を描くSF映画ではなく、徹底的にリアルな映像表現を追求したアクション・サバイバル映画となっています。
美しさと恐ろしさの2つの顔を持つ宇宙の描写や、極限状態でも生き抜こうとする人間のたくましさは必見です。
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