地球全体を異常な大寒波が襲う中で生き残ろうとする人々を描いた『デイ・アフター・トゥモロー』。
『インデペンデンス・デイ』などを手がけたローランド・エメリッヒ監督が描くこの作品は、大規模な破壊描写やその中で描かれる人間ドラマに注目のパニック大作です。
「デイ・アフター・トゥモロー」のあらすじ
科学者のジャック・ホール(デニス・クエイド)は、地球温暖化とそれに関連する自然現象の結果、このままでは地球全体に氷河期が訪れるという説を唱えますが、政府からは軽くあしらわれてしまいます。
ところがそれから間もなく、ジャックが警告したとおりの現象が発生。世界各地で竜巻や津波などの災害が多発し始めます。
さらには大規模な寒波が迫り、アメリカは壊滅の危機に陥るのでした。
ジャックは事態の解決方法を探りながら、ニューヨークに取り残されている息子のサム(ジェイク・ギレンホール)を救おうと奮闘していきます。
「破壊王」エメリッヒ監督が描く次から次に起こる大災害の描写
パニック映画の名手として知られ、ハリウッドでは「破壊王」の異名も持つローランド・エメリッヒ監督。『デイ・アフター・トゥモロー』は、彼の代表作のひとつとして知られています。
最大の見どころはなんといっても次から次に起こる大災害の描写でしょう。
車や家、高層ビルまで巻き上げていく巨大竜巻や、ニューヨークのビル群を飲み込む巨大津波。東京も拳ほどもある雹が降って壊滅的な被害を受けています。
そんな大災害の中で描かれるジャックとサムの親子愛も見どころです。
コテコテのベタなストーリーですが、その潔いシンプルさがかえって真っすぐな感動を生んでいます。
とにかく派手な破壊描写に最初から最後まで圧倒されました。大都市が容赦なく壊されていくシーンの迫力は、「さすが破壊王ローランド・エメリッヒだな」と思わされました。
津波や竜巻などの分かりやすい破壊描写ももちろんですが、クライマックスの大寒波も印象に残ります。
建物も人間も一瞬で凍らせてしまう寒波が目に見えて迫ってくる展開は、静かな描写の中にも恐怖を感じました。
今では演技派俳優として有名になったジェイク・ギレンホールが、主人公の息子サム役で出演しているのも面白かったです。
どこか初々しい雰囲気があって、今の個性派としてのポジションとは大きく違う印象でした。
最後に
津波や竜巻、そして大寒波まで、災害パニック映画の色々な要素をぎゅっと詰め込んだ『デイ・アフター・トゥモロー』。
圧倒的なスケールのパニックシーンは、何度観てもドキドキしてしまうこと間違いなしです。
ド派手な映画を観たい方には自信をもっておすすめできる、文句なしの傑作。
ハリウッド大作らしい迫力を体感したいときは、是非手に取ってみてください。
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