エリザベス・ギルバートによる同名回想録の映画化作品です。
人生に行き詰まりを感じたひとりの女性が、自分探しの旅へ出ます。行き先は、イタリア、インド、そしてバリ。それぞれの国で、食べて、祈って、恋をして。
つづられる旅の思い出に、前向きな気持ちが湧いて来る映画です。
全てを失った後、自分探しの旅へ
ライターのリズは、バリで出会った薬剤師に自らの人生を予言されます。その内容は「半年から1年の間に全てを失うが、そのあと再び取り戻せるから安心するように」というものでした。
それから帰国した彼女を待ち受けていたのは、何もかもがうまくいかない生活。バリの薬剤師の予言が脳裏をよぎります。
しかし、じっとしていても何も変わりません。いてもたってもいられなくなったリズは、外国を巡る旅へと出かけることにしました。
行き先は、イタリア、インド、そしてバリです。
旅先で出会う個性豊かな人々と、異国文化の経験に、リズの心は洗われます。
そして再び訪れたバリで薬剤師と再会しますが、予言が本当かどうかはわからずじまい。
しかし、彼の言葉をきっかけに始めた自分探しの旅は、リズの人生に彩りを取り戻す結果となったのでした。
旅に出かけたくなる映画
仕事も家族も恋愛も、何もかもが上手くいかない。そんなときは、自分のダメなところばかりに目が行って、とことん落ち込みがちですよね。
なんとか気持ちをシャキッとさせなきゃ、自分を変えなきゃと頑張る人も多いと思います。
しかし、自分自身のことはそうそう変えられないものです。
だから人々は、リズのように旅へ出かけるのではないでしょうか。
自分を変えようともがく前に、まずは環境を変えてみること。そうすることで、得られることや気づくことはたくさんあります。
映画の舞台となった国々の景色や文化を楽しみながら、旅をする意義について考えさせられました。
普段はできないことを楽しんで、やってみたかったことに挑戦する。
そうして心が前を向けば、おのずと自信はついてくるものだと感じます。
太ることを気にせず、美味しいものをたくさん食べる。祈りの経験を通して、自分の心と向き合う。そして、ゆったり流れる時間の中で、ロマンスを楽しむ。
いつか私もリズをお手本にして、自分探しの旅へと出かけてみたい!そんな気持ちにさせてくれる映画です。
最後に
思い通りにならない繰り返しの毎日、途方に暮れていませんか?
そんなときに、ぜひ見てもらいたい作品です。素敵な旅の様子が、前へ踏み出す一歩を後押ししてくれます。