「英国王のスピーチ」は吃音症に悩む王族と平民の言語療法士の友情の物語

英国王のスピーチ


吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、型破りな言語療法士の友情の物語です。

第83回アカデミー賞では、作品賞など4部門を受賞しました。

史実を基にした作品ですが、ドラマチックな展開に目が離せなくなります。事実は小説よりも奇なりとは、まさにこのことです。

歴史ファンの方はもちろん、そうでない方でも楽しめる映画となっています。

 

吃音の王の、感動的なスピーチ

後にイギリス王ジョージ6世として即位するアルバートは、幼い頃から吃音症に悩まされていました。

あるとき父王ジョージ5世の代理として演説を行うものの、吃音のため散々な結果に終わってしまいます。

聴衆が落胆する姿に、胸を痛めるアルバート。彼の妻エリザベスは、藁をもすがる思いで吃音の治療法を模索します。

 

そんなときに出会ったのが、言語療法士のライオネル・ローグでした。

一風変わった治療法に戸惑う夫婦ですが、効果は確実です。

衝突をしながらも、アルバートはライオネルに心を開き友情を深めていきます。

そうして時が経ち、アルバートはイギリス王に即位しました。ライオネルの治療の甲斐もあり、アルバートは見事なスピーチを披露することに成功します。

2人の友情は、歴史に残る偉業を成し遂げたのでした。

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史実を基にしたストーリー

コンプレックスに悩み、頭を抱える王の姿が印象的です。

神聖視されがちな王族ですが、彼らも人間なのだと思わせるリアルなストーリーでした。

脚本家のデヴィッド・サイドラーは、30年以上もこの企画を温めていたと言います。

物語の基となる資料を手に入れるために、それほどまでの時間と労力が必要であったということです。

そんな制作陣の努力を裏切らない、魅力的な作品に仕上がっている映画です。

 

歴史ファンにはたまらない!?

史実に沿って進んでいくストーリーは、歴史ファンにはたまらない構成になっているのではないでしょうか。

アドルフ・ヒトラーの演説映像を取り入れる等、演出が細かいです!

王族内でのいざこざや、ジョージ6世の抱える葛藤も上手に描かれています。

 

かといって、史実を知らなければ楽しめないというわけではありません

私自身、歴史に詳しい方では無いのですが、最後までストーリーに惹きこまれていました。

王がコンプレックスを克服する演説シーンは、誰もが感動すること間違いなしです。

 

最後に

イギリス国王と平民出身の言語療法士は、どのようにして友情を深めていったのでしょうか?

ユニークな治療法で、心の傷までさらけ出していく王に注目です。

史実を基にした感動の物語は、見る者の世界を広げるきっかけになるかもしれません。

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